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筧千佐子被告一転、夫殺害認める 京都、青酸連続事件

 高齢男性4人に青酸化合物を服用させ殺害したなどとされる連続殺人事件で、殺人罪などに問われた筧千佐子被告(70)の裁判員裁判の第8回公判が10日、京都地裁(中川綾子裁判長)であった。初の被告人質問で、千佐子被告は夫の勇夫さん=当時(75)、向日市=について、検察側の質問に「毒を飲ませた。借金を返せると思った」と述べた。

 被告は動機や青酸化合物の入手経路についても法廷で説明したが、何度も同じ内容を繰り返したり、認知症があると訴えたりする場面もあった。

 検察側から「勇夫さんに毒を飲ませたのは間違いないか」と問われ、被告は「間違いありません」と話した。殺害理由の問いには、「申し訳ない思いが50%、後の50%は不信感や腹立たしい気持ちで複雑です」と述べた。その理由については、勇夫さんが被告と結婚する前に同居していた女性をあげ、「前の女性は数千万もらっていたのに、私には一銭もない。私は差別された」などと説明した。

 青酸の入手経路について、被告は1969年に結婚した最初の夫=96年死亡=と大阪府貝塚市で衣服のプリント工場を経営しており、「材料屋さんから譲り受けた」と説明した。

 冒頭、被告は弁護側から「検察官と裁判官、裁判員の質問にはどうしますか」と問われた際は「黙秘します」と答えたが、検察側の質問が始まると、一転して答え始めた。

 京都地裁が昨年実施した精神鑑定で被告は軽度の認知症と指摘されている。弁護側は「自身を守る手段がない」などと訴訟能力や事件当時の責任能力が乏しいと、4事件全てで全面無罪を主張して争っている。初公判の罪状認否で、被告は「全て弁護士に任せてあります」とだけ述べた。

 起訴状では、2013年12月28日夜、向日市の自宅で、勇夫さんに青酸化合物を服用させて青酸中毒で死亡させるなどした、とされる。

【 2017年07月10日 13時43分 】

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