宵々山、雨上がりの鉾町にお囃子 京都・祇園祭後祭
祇園祭の後祭は山鉾巡行(24日)を前に、22日宵々山を迎えた。京都市中心部では、市民や観光客らが各山鉾を訪ね歩き、祇園囃子(ばやし)に聞き入った。大船鉾や復興途上の鷹山の会所周辺は、拝観希望の列や人垣ができた。
2014年に150年ぶりに巡行復帰した大船鉾(下京区新町通四条下ル)では、夕立があったため、船首部分の大金幣(きんぺい)や懸装品に透明カバーが掛けられた。大金幣と隔年で使用する龍頭も会所近くに飾られ、来場者が興味深そうに眺めていた。
1826(文政9)年以降、巡行に参加していない「休み山」だが、復帰を目指す鷹山(たかやま)(中京区三条通新町東入ル)では、3体のご神体人形の展示が始まった。腕にタカが止まる「鷹遣(たかつかい)」の人形や、昭和期に復興を願って寄贈された見送が並んだ。
京都府警によると、午後9時現在の人出は昨年より2千人多い1万2千人だった。
【 2017年07月22日 23時40分 】