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信長許可も光秀依頼で米徴収せず 細川藤孝書状、京都で発見

京都市内で見つかった細川藤孝が東寺宛てに書いたとみられる書状。右から3行目に「信長」の文字も見える(長岡京市教育委員会提供)
京都市内で見つかった細川藤孝が東寺宛てに書いたとみられる書状。右から3行目に「信長」の文字も見える(長岡京市教育委員会提供)

 戦国武将の細川藤孝(幽斎)が勝龍寺城主だった頃に書いたと見られる書状が、このほど京都市内で見つかった。織田信長や明智光秀ら当時の有力武将の名前も記されている。城跡のある京都府長岡京市は「極めて希少で、学術的にも歴史的にも価値が高い」とし、近く購入する予定で「広く一般に公開したい」としている。

 今回見つかった書状(縦24センチ、横29・5センチ)は、掛け軸に仕立てられており、1572(元亀3)年に東寺(南区)に宛てて書かれたものとみられる。細川藤孝は、織田信長に「城米」として領内から米を徴収することを許可されたが、明智光秀らの依頼もあり、東寺領内の一部からは徴収しないことを伝える内容となっている。文面には「勝龍寺城」をはじめ「信長」や、明智光秀を指す「明十(明智十兵衛)」の文字が見られる。

 長岡京市文化財保護審議会は7月末、市教育委員会に対し、「紙質、用語、筆致などから偽文書を疑う余地はなく、活用に適した歴史資料である」とする意見書を提出した。

 市は本年度一般会計補正予算案に購入費用180万円を計上。今後、書状を所有する京都市内の古書店から買い取り、毎年11月に開催している長岡京ガラシャ祭を前に、書状についての講演会や、期間限定の里帰り公開などを行う予定。

 長岡京市教委は「勝龍寺城主だった頃の藤孝に関する古文書は少なく、他の武将たちとの関わりや、どのように地域を治めていたかがうかがえる。保存状態も良好で、観光資源としても活用したい」(生涯学習課)としている。

・細川藤孝(幽斎) 戦国時代から江戸時代にかけての武将で熊本の肥後細川家の礎を築いた。息子忠興の妻は明智光秀の娘ガラシャ(玉)。和歌に造詣が深く、一流の文化人でもあったとされる。

【 2017年09月01日 07時48分 】

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