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障害者ダンス、海外初公演へ 滋賀のチーム、独創表現が強み

フランスでの公演に向けて練習する参加者たち(守山市洲本町井関・蛍の里)
フランスでの公演に向けて練習する参加者たち(守山市洲本町井関・蛍の里)

 滋賀県湖南地域の知的障害者らでつくるダンスチーム「湖南ダンスワークショップ」が、10月にフランスで開かれる障害者の文化芸術国際交流イベントで初の海外公演を行う。独創的な身体表現のダンスを武器に、メンバーは「日本にこんなに面白い踊りがあるのかと驚かせたい」と意気込む。

 文化庁やフランス国立現代芸術センターなどが主催し、今秋から来年1月にかけて発表する「ジャパン×ナントプロジェクト」。ダンスの同チームと太鼓(長崎)や神楽(島根)、演劇(鳥取)の計4団体が招待されている。同チームは10月23日に「湖のトリックスター」と題した創作ダンスを披露する。

 湖南ダンスワークショップは2004年、ワークショップをきっかけに発足。ダンサーの北村成美さん=草津市=が指導し、20~60代の障害者29人と福祉施設の職員らが月2回練習に励み、1年に一つプログラムを創り上げている。

 「振り付けを考え、その通りに踊らせる指導はしない」のが湖南流。メンバーが北村さんの動きや音楽に反応し、走ったり、飛んだり、他者と手を合わせたりと思いのままに動く。毎回同じことを繰り返すうちに動きが習慣化し、「振り付け」が完成する。

 昨年、主催者から出演の打診があり、選抜メンバー10人が海を渡ることになった。総合プロデューサーを音楽家の小室等さんが務め、サックスの坂田明さん、パーカッションの高良久美子さん、ピアノの黒田京子さんらビックネームの演奏家が脇を固める。出演者の田中徹さん(43)=野洲市=は「(フランスでも)今のままのダンスをしたい」と意気込む。小室さんも「現地の人がどう受け止めるか」と楽しみにしている。

 一行の渡航費については障害のあるメンバーと音楽家ら計15人は主催者の負担だが、メンバーの介助とともに舞台にも出演する施設職員らは全額自費負担という。10人分計300万円を目標に寄付を募っている。練習着のTシャツ(2千円)の販売も始めた。北村さんは「今回の海外公演を契機に、取り組みをもっと地域に知ってもらいたい。海外公演を成功させたい」と話す。寄付の問い合わせは事務局の蛍の里077(585)8850へ。

【 2017年09月03日 08時42分 】

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