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美術館でも撮影OK、SNSで広めて 滋賀で許可拡大

「アルフォンス・ミュシャ展」で、スマートフォンやタブレット端末で作品を撮影して楽しむ来館者たち(滋賀県守山市水保町・佐川美術館)
「アルフォンス・ミュシャ展」で、スマートフォンやタブレット端末で作品を撮影して楽しむ来館者たち(滋賀県守山市水保町・佐川美術館)

 滋賀県内の美術館などで展示作品の写真撮影を許可するケースが増えている。施設側は会員制交流サイト(SNS)の普及で来場者による情報発信の拡散を期待し、普段足を運ばない若年層への集客につなげたい考えだ。「インターネット時代に合わせた運営の在り方も必要」としている。

 守山市水保町北川の佐川美術館が24日まで開催している「アルフォンス・ミュシャ展」は平日限定で作品の写真撮影を許可した。携帯電話やスマートフォンを片手に「本当に撮影できるんだ」と、シャッターを切る来場者の姿が目立つ。

 同美術館によると、子ども向けの企画展などで撮影を許可したケースはあったが、本格的な絵画展では初めてという。作品の所有者が「若者に作品を知ってほしい」と希望したことから撮影が解禁された。作品の写真はツイッターなどに投稿され、担当者は「これまではシニア世代の来場が大半だったが、この企画展は若い世代がわざわざ平日に来てくれる」と手応えを感じている。

 撮影は携帯電話とスマホ、タブレット端末に限定し、フラッシュを使っての撮影や三脚の使用は禁止。来場者の多い土、日曜は従来通り撮影を認めていない。同館では「シャッター音が気になる」との苦情も寄せられている半面、撮影を喜ぶ声も非常に多いという。

 国立西洋美術館(東京都)は1998年から常設展の作品撮影を許可している。「欧米の美術館では所蔵品は撮影可のところも多く、それにならった」といい、「来館者が作品を撮影し、SNSなどに情報を掲載しており、広報発信につながっている」と語る。神戸市立博物館(同市中央区)も昨夏、浮世絵展「俺たちの国芳 わたしの国貞」で撮影を許可した。来館アンケートをまとめたところ、「インターネットで展示を知り、来館してくれた人が1割以上いた」と分析する。

 佐川美術館は、撮影が許される今後の展示会開催は未定だが、「多くの人に作品に親しんでもらえるよう工夫していかないといけない」としている。

【 2017年09月19日 09時50分 】

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