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「図書館の本取り寄せ」伸び悩み 京都で利便性向上へ

京都府内の各自治体の図書館に本を配送する作業を行う府立図書館の担当者ら(京都市左京区)
京都府内の各自治体の図書館に本を配送する作業を行う府立図書館の担当者ら(京都市左京区)

 京都府立図書館が、各市町村立図書館と相互貸借の利便性を高めている。府内の全図書館や連携する大学の蔵書を検索できるシステムを構築し、本を配達する連絡協力車を週1回から2回に増やした。公立図書館がなかったり、本の蔵書が少ない自治体に住む住民でも、簡単に読みたい本を検索し、取り寄せることができる。ただ認知度不足が課題で利用が伸びていない。

■公立図書館がない自治体

 相互貸借制度は、1983年度から始めた。府内では、伊根町や和束町など6自治体で公立図書館がなく、読書施設のみ。蔵書が少ない読書施設などに、府立図書館の本を貸し出す市町村向けサービスと、借りたい本が他の自治体にあっても遠くて借りに行けない個人向けサービス向上といった二つの目的がある。

 制度では、居住地の図書カードがあれば、府立図書館と京都市を含む全自治体の図書館や読書施設全79館の蔵書を、居住地図書館に取り寄せることができる。府立図書館が連絡配送車を運営しており、全自治体を巡回して本を運んでいる。

 ただ利用は伸び悩んでいる。同制度を利用した個人の貸し出し冊数は2006年度の1万6千冊と比べ、16年度は1万9700冊とわずかな増加にとどまっている。

■検索システムをリニューアル

 そこでもっと利便性を高めようと、府立図書館は昨年度、検索システムをリニューアルし、府内の全館の蔵書が瞬時に横断検索できるようになった。さらに、連携図書館も、国立国会図書館関西館や京都学園大などに加え、京都大や佛教大なども加わった。ただし、関西館や大学図書館の本は、居住地の図書館まで取り寄せられるが、館内閲覧のみのケースが多いという。

 配送車による巡回も、本年度から週2回に増やし、図書が府民の手元に早く届くようになった。府立高校にも回っており、学習目的ごとに本を集めた「学校支援セット」を中心に利用が伸び始めている。

 府立図書館は「便利なサービスだと自任しているが、まだまだ認知度が低いのが課題。多くの人に活用してもらいたい」と呼びかけている。

【 2017年10月30日 08時19分 】

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