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「きついシフト」早死にリスク 京都府立医大、マウスで実験

 頻繁に明暗周期を変える「きついシフト」で長く生活するマウスは慢性的な炎症を起こして早死にする可能性が高いことを、京都府立医科大の八木田和弘教授と南陽一研究員らが突き止めた。心身の健康を守る労働環境を考える参考となり得る。日本睡眠学会誌にこのほど発表した。

 明暗周期の実験では、照明のオンとオフで、人工的にマウスへ昼夜のリズムを感じさせる。明暗周期を変えた場合の短期的な影響については、前倒しに変えた方が、後ろ倒しにするよりマウスにストレスがかかるという報告がある。グループは、交代制勤務(シフトワーク)が根付いている現代社会の現状に合わせ、シフトの組み方の違いが健康に与える長期的な影響を調べた。

 グループはオスのマウス48匹を使って実験。明暗周期が4日ごとに8時間前倒しされる「きついシフト」群と、7日ごとに8時間後ろ倒しになる「緩いシフト」群に分けた。平均寿命が約2年半であるマウスで、大人になってから630日間、各シフトで生活させた。

 結果、きついシフトのマウスでは活動する時間帯がばらばらになり、明暗周期の変更に対応できなかった。緩いシフトでは、暗い時間に活動するという夜行性の習性を保ち、明暗周期の変更に同調していた。きついシフトのマウスの方が緩いシフトより死亡率が高い傾向にあり、体内に慢性的な炎症が起こっていた。

 八木田教授は「今後、さらに多くの個体を用いた実験が必要だが、明暗周期の頻繁な変更が健康を害する可能性を示唆する」と話す。

【 2017年11月22日 17時00分 】

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