出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

逆境を力に、4年越しの夢へ フィギュア宮原知子

GPファイナルの女子SPで演技する宮原(8日、名古屋市ガイシプラザ)
GPファイナルの女子SPで演技する宮原(8日、名古屋市ガイシプラザ)

 来年2月9日に開幕する平昌冬季五輪のフィギュアスケート女子代表選考を兼ねた全日本選手権が21日に開幕する。代表の座を目指して大舞台に挑む京都出身の選手を紹介する。

 「試合ごとにいい演技ができているのは自信になっている。あとは自分を信じるだけかな」。グランプリ(GP)ファイナルから一夜明けた10日。平昌五輪代表を決める全日本選手権を見据え、穏やかな表情で語った。

 安定感漂う演技で「ミス・パーフェクト」と呼ばれ、フィギュア界をリードしてきた。だが、そんな日本のエースに昨季終盤から試練が続いた。

 昨年12月の全日本選手権で3連覇を飾った後、左股関節の疲労骨折が判明。競技生活で初めて経験する大けがだった。5月から氷上練習を再開したものの、夏に再び左足を捻挫した。安定感を支えてきた練習を思うように積めず、実戦復帰は当初の計画より遅れた。

 この逆境を力に変えた。東京で一緒にリハビリした他競技の選手から刺激を受けた。これまでスケート漬けで、できなかったことにも取り組んだ。映画を見たり、音楽を聴いたり。今季の衣装は初めて自分でデザインした。トレーニングや食事も見直し、心身ともに成長を遂げた。

 11月上旬のNHK杯で約11カ月ぶりに実戦復帰すると、2週間後のスケートアメリカは優勝。「スタートラインに戻ってきた。ここから頑張りたいという気持ちが湧いてきた」と実感を込める。

 4連覇が懸かる全日本選手権は、4年前は届かなかった夢への挑戦でもある。「優勝したい気持ちはあるけど、今季の目標は今できることをしっかりやる。順位より、そこに集中したい」と気持ちはぶれない。

 今季のプログラムはショートが映画「SAYURI」のテーマ曲、フリーがオペラ「蝶々夫人」。自分の意志を貫いた物語の主人公に自らを重ねるように、4年間募らせた思いをぶつける。

 ■みやはら・さとこ 1998年3月生まれ、19歳。関大2年・木下グループ。2013年シニアデビュー。2014~16年の全日本選手権優勝。15、16年GPファイナル2位。自己ベストはSP74・64点、フリー143・69点、合計は世界歴代5位の218・33点。身長151センチ。京都市中京区。

【 2017年12月18日 17時00分 】

ニュース写真

  • GPファイナルの女子SPで演技する宮原(8日、名古屋市ガイシプラザ)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース

    全国のニュース

      政治・社会

      住宅火災で高齢男女死亡
      東京・練馬

      20180524000224

       24日午後8時5分ごろ、東京都練馬区錦1丁目の2階建て住宅から出火し、1階約30平方メ..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      大谷―田中は実現せず
      登板日が28日から変更に

      20180525000003

       【トロント共同】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(23)の次回登板が27日(日本時..... [ 記事へ ]

      経済

      スバル、初のEVはフォレスター
      主力車で環境対応

      20180524000102

       SUBARU(スバル)が、2021年に発売する初の電気自動車(EV)をスポーツタイプ多..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      京町家「長江家」復元完成 手続き簡素化の市制度初

      20180524000196

       京都市下京区の京町家「長江家(ながえけ)住宅」で、内装を150年前の建築当時の姿に近づ..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      iPS細胞から免疫機能高める細胞作製 京大グループ発表

      20180524000201

       ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、免疫細胞を活性化させるリンパ球のような働きを持..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      原発再稼働、地元同意対象拡大を
      福井の市民団体が協定締結要

      20180524000145

       脱原発などを訴える福井県の市民団体が24日、原発再稼働時の「地元同意」の対象を、原発か..... [ 記事へ ]