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不発弾残るラオスで養蜂指導 危険地帯に入る必要なく

養蜂の技術を学ぶラオスの農家たち=テラ・ルネッサンス提供
養蜂の技術を学ぶラオスの農家たち=テラ・ルネッサンス提供

 紛争地で不発弾処理の支援に取り組む京都市の認定NPO法人と市内の農業ベンチャー企業などが連携し、ベトナム戦争時の不発弾が今も大量に残るラオスで、養蜂の普及活動を進めている。危険地帯に足を踏み入れる必要のない養蜂で収入増を図る狙いで、関係者は「活動を定着させたい」としている。

 下京区の認定NPO法人「テラ・ルネッサンス」、南区の無農薬野菜販売会社「坂ノ途中」、神戸大の地域連携研究施設・篠山フィールドステーション(兵庫県篠山市)の3者。

 テラ・ルネッサンスによると、ラオスは都市と農村の所得格差が大きく、農村では現金収入を得るため森林伐採が行われているが、不発弾による爆発事故が今も後を絶たないという。

 そこで、不発弾に触れる危険がなく、森林破壊にもつながらない養蜂を広め、所得増加を目指す「farm miel(ファームミール)プロジェクト」を昨年10月に始めた。ラオス北東部・シエンクアン県の二つの農村で技術指導と商品開発、販路開拓を行う。

 このほど京都市下京区内で開かれた活動報告会では、2月に現地入りした神戸大の学生が、農家約50戸を対象に収入の満足度や環境保全への認識などについて聞き取り調査を行っていることや、村での養蜂の取り組みなどを紹介した。

 パネル討論もあり、テラ・ルネッサンスの栗田佳典さん(31)が「他の農村にも広がる仕組みにしたい」、坂ノ途中の安田大志さん(26)は「農家の生活や思いなどの『背景』が伝わる売り方を考える」、神戸大2年の山田栞さん(21)は「自然と共生していきたいという、村人の心からの言葉に触れた」と、展望や思いを語った。

 今後はラオスの農林局とも協力し、蜂蜜の加工センター建設などを進めていく予定。

【 2018年04月08日 19時00分 】

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