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実態解明につながる可能性 京都府が強制不妊手術の資料公開

昭和33年3月15日付で京都府が受け付けた優生手術申請書。精神科の医師からで、申請理由には「公益上遺伝疾患を防止するため優生手術を行ふ」とある
昭和33年3月15日付で京都府が受け付けた優生手術申請書。精神科の医師からで、申請理由には「公益上遺伝疾患を防止するため優生手術を行ふ」とある

 京都府立京都学・歴彩館(京都市左京区、旧総合資料館)は21日、府が旧優生保護法に基づき強制的に不妊手術や断種した人のうち、個人名を記載した資料の公開を始めた。1958年度に手術された12人分の優生手術申請書や府優生保護審議会資料などが開示され、疾患名などが明らかになった。個人名や年齢、申請した医師、手術を行った病院や入院施設などは非開示だが、今後の賠償や実態解明につながる資料となる可能性がある。

 公開したのは、同年度の「強制優生手術関係綴(つづり)」など5冊。保存期限は過ぎていたが、未整理文書として保存されていたことが4月上旬に分かった。

 同綴は、手術に至る経過や診断結果などを個別に記している。57年10月29日に統合失調症(実際の表記は現在用いない「精神分裂症」)で「仕事をせず徘徊(はいかい)する」などと診断された男性は、翌30日、精神科医によって手術を申請された。5月、府優生保護審査会が手術を「適」と判断し、7月に断種させられた。

 強制手術の根拠となった疾患では、統合失調症が最多の6人で、知的障害が5人、てんかんが1人。男性7人、女性5人だった。

【 2018年05月22日 07時28分 】

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