日本最高峰伝統文化保護研究協会の発足を記念して披露された「高砂」の舞(26日午後2時25分、京都市・中村外二邸)

日本最高峰伝統文化保護研究協会の発足を記念して披露された「高砂」の舞(26日午後2時25分、京都市・中村外二邸)

 京都で受け継がれてきた伝統的な文化や工芸の技を世界的に発信しようと、「日本最高峰伝統文化保護研究協会」(本部・京都市上京区)が発足し、26日に北区の中村外二邸で記念茶会が開かれた。衣食住の日本文化が凝縮された茶の湯を切り口にしつつ、海外への販売取り次ぎや情報発信、和の文化の体験研修を手掛けてゆく。

 生活文化に詳しい「MIHO MUSEUM」の熊倉功夫館長が名誉会長となり、数寄屋建築で知られる中村外二工務店の中村義明棟梁(とうりょう)や、瓢亭の高橋英一当主ら約80人が会員などに名を連ねる。

 茶会では、メンバーで西陣織の山口織物の山口巌社長が、祝言曲の高砂を舞い、熊倉名誉会長が「伝統文化や産業は危機的な状況にある。国際発信に加え、茶やいけばな、香道といった領域の文化財保護の在り方を是正してゆく運動にもつなげたい」と話した。

 中村棟梁らは、建物で使われる金具や土壁、漆塗りを例に、「近年は新しいものが良いという価値観が広がっているが、年数を経て味わいが増す和の文化の良さを伝えたい」と強調。二条城などの歴史的建物で複製文化財の展示が増えている点について、「レプリカではなく、本物の良さをもっと発信してほしい」という声もあった。

 同協会は今後、杉原ひろこ代表理事が関わる京都大の「茶の湯文化研究会」や「国際ビジネス研究会」と連携し、和食や染色・染織、建築を軸に、国際会議に出向くなどして、会員の商品の販売取り次ぎや情報発信に取り組む。北区に設けた施設「数寄屋建築博物館」などで文化研修も手掛ける方針。