楽しみながらiPS細胞などに関する知見に触れられるかるた(京都市左京区・京都大)

楽しみながらiPS細胞などに関する知見に触れられるかるた(京都市左京区・京都大)

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)について遊びながら学べる教材「iPS細胞かるた」を京都大iPS細胞研究所が考案し、東京の出版社が発売した。細胞に関する基礎知識から最先端の研究まで盛り込みつつ、絵札もカラフルに仕上げて子どもたちにも親しんでもらえるよう工夫している。
 同研究所は子どもたちにiPS細胞研究を知ってもらおうと、2016年にウェブサイトから無料ダウンロードできる「幹細胞かるた」を作った。ダウンロードは2万件以上と好評で「カードとして発売してほしい」など要望もあった。「iPS細胞かるた」として最新の学説を踏まえて内容を更新し、教科書の発行などで知られる東京書籍(東京都)が手掛けた。
 読み札と絵札は計44組。「アポトーシス めいわくかけずに 死んでいく」「ヌクレアーゼ DNAを 切るはさみ」「レトロウイルス 使って作った iPS細胞」など生命科学の知見が取り入れられている。「おそらく大学院生が学ぶレベル」(同研究所)の専門知識も登場するが、絵札はやわらかいタッチの水彩画とし、裏面には用語の説明を載せるなど、親しみやすく、理解が進むよう仕上げた。
 同研究所国際広報室の佐々木あやかさん(30)は「親子で一緒に考え、コミュニケーションを図るツールとしても活用してほしい」と話す。初版は千部発行し、2千部増刷した。2200円。全国の書店で購入できる。幹細胞かるたは現在はダウンロードできない。