葛川学区でのコミュニティ・カーシェアリングの本格始動を喜ぶ住民たち(大津市葛川坊村町)

葛川学区でのコミュニティ・カーシェアリングの本格始動を喜ぶ住民たち(大津市葛川坊村町)

 地域で車を共同利用し、住民の交流を生み出す「コミュニティ・カーシェアリング」が17日、大津市葛川学区で本格的に始まった。住民が運営主体となり、高齢化が進む中で新たな移動手段の確保と地域活性化を目指して「アクセル」を踏み出した。


 葛川学区は人口237人で、6月時点の高齢化率は54%。最寄りのJR堅田駅へはバスが1日2往復、乗り合いタクシーが1往復と公共交通機関が少ない。大津市は7月、一般社団法人日本カーシェアリング協会との連携協定を全国の自治体で初めて結び、10~12月に車両の共同利用を試行していた。
 運営を担うのは住民団体「葛川いきいきサークル」。メンバー33人のうち12人はボランティア運転手で、同協会から軽自動車1台をリースした。利用の前日までに予約し、行き先に応じた料金を積立金としてサークルに払う。
 この日は同サークルの設立総会があり、会長の佐々江勝さん(66)が「運営を支えてくれる住民が多く、協力を得ながら進めたい」と述べた。メンバーの女性(79)=同市葛川坊村町=は「自分の都合に合わせて利用できて助かる。友達と一緒に遊びに出掛けるのが楽しみ」と話した。
 住民主体で管理運営するカーシェアリングは、東日本大震災後の宮城県石巻市で車を失った人らの移動を助ける目的で始まり、各地に広がりつつある。