大東前社長が殺害された現場に花束を供える京都府警幹部ら(19日午前7時40分、京都市山科区・王将フードサービス本社前)

大東前社長が殺害された現場に花束を供える京都府警幹部ら(19日午前7時40分、京都市山科区・王将フードサービス本社前)

 京都市山科区の王将フードサービス本社前で大東隆行前社長=当時(72)=が射殺された事件は19日、発生から6年となった。命日の朝、本社前には花束が供えられ、多くの人が故人をしのんだ。同区のJR山科駅前では、遺族や京都府警の捜査員らが通勤客らに情報提供を呼び掛けた。

 本社前では午前7時40ごろ、府警の小栗宏之刑事部長ら幹部が献花に訪れ、事件の解決を誓った。大東さんの長男剛志さん(45)や同社の渡辺直人社長(64)は午前8時から、JR山科駅前で、捜査員ら共に情報提供を求めるポケットティッシュを配った。

 剛志さんは府警を通じてコメントを発表。事件が未解決のまま6年が過ぎたことに触れ「誰よりも早く出勤し、寒空の下、凶弾に倒れ込む刹那、父の無念はいかばかりであったろうと思う。人々の関心が確実に薄れていることは感じつつ、事件を風化させることなく、一日も早い解決を願う」と訴えた。

 渡辺社長は本社前で取材に応じ「事件は解決していないので、割り切れない思いだ。(大東さんからは)『お客さまに喜んでもらえる店をつくれ』と常々言われていた。その意志を受け継ぎ、もっといい店をつくっていきたい」と語った。