東映京都撮影所内で開校する「VRイノベーションアカデミー京都」のイメージ図

東映京都撮影所内で開校する「VRイノベーションアカデミー京都」のイメージ図

 コンピューターで作った映像や音で現実のような疑似体験ができる「バーチャルリアリティー(VR)」の技術者養成校が来春、京都・太秦の東映京都撮影所(京都市右京区)内に誕生する。VRの産業利用が広がる中、鍵となるソフトウエア開発者の輩出や、京都に集積する映画やアニメ、ゲームなどコンテンツ企業との連携も目指す。
 施設は「VRイノベーションアカデミー京都」。技術者派遣を手掛ける上場企業エスユーエス(中京区)が、全国で専門学校を運営する学校法人三幸学園(東京)と組んで設立した子会社が運営する。開校は来年4~5月を予定し、半年間のカリキュラムで年間50人を育成する。
 同撮影所内に平屋の施設を新築し、教室にはパソコンやVR視聴用のゴーグルなどを配備。企業や教育機関など向けにVR設備のショールームも整備する。
 アカデミーは、世界各地でVR技術者の育成を手掛ける米企業の教育プログラムを活用。機械や部品の組み立てのほか、重機の操作などを仮想空間で学ぶトレーニング用ソフトの開発を学ぶ。実際の風景にデジタルデータを映し出す「AR(拡張現実)」などの技術習得も支援する。
 VRは国内でゲーム分野の活用が目立つが、世界では製造業や土木建築などの技能訓練に導入するケースが広がる。コンテンツ産業の育成に取り組む京都府は昨年、VRやARの活用策を話し合う産官学の協議会を立ち上げた。アカデミーを拠点にメーカーや大学向けの用途開発を図る一方、VRと京都の文化・娯楽コンテンツを組み合わせ、新産業創出にもつなげたい考えだ。