京都地裁

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 京都府向日市のアパート駐車場で今年6月、粘着テープで巻かれた女性の遺体が見つかり、住人の男ら3人が逮捕された事件で、死体遺棄罪に問われた向日市職員の男(30)の公判が19日、京都地裁(柴山智裁判官)であった。被告人質問で、職員の男は、主犯とされる住人の男から脅迫を受けたり、不当な金銭要求で100万円以上を脅し取られたことを明らかにした。

 起訴状によると、職員の男は、ケースワーカーとして担当した住人の男(56)=傷害致死罪などで起訴=と共謀し、6月1日、男のアパートに同居していた女性=当時(43)=の遺体をブルーシートなどで覆って隠したとしている。4~5日には、住人の男の知人男(52)=死体遺棄罪で有罪判決確定=と3人で共謀し、遺体を大型冷凍庫に入れ、職員の男名義で借りたアパート2階の一室に、11日まで遺体を隠したとしている。

 被告人質問で職員の男は、昨年11月から男から連日電話を受け、公用車で買い物を手伝うよう求められたり、対応を罵倒されたりしたと説明。同種の犯罪前科や暴力団とつながりがあることを聞かされた。また、不当な金銭要求にも従うようになり「100万円以上は取られた」と語った。

 事件が起きた6月1日は、女性の死亡を住人の男から電話で聞かされ、遺棄を手伝うよう指示されたという。「協力しなければお前を殺すと言われ、命の危機を感じた。当時は精神的に追い込まれており、断れば恐ろしい目に遭うと頭がいっぱいで、警察に通報できなかった」と述べた。