東京高検の上告断念を受けて記者会見する、妻加藤美和子さん、長女美咲さん、次女春花さんを亡くした男性=19日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 東京高検の上告断念を受けて記者会見する、妻加藤美和子さん、長女美咲さん、次女春花さんを亡くした男性=19日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 東京高検は19日、埼玉県熊谷市で住民6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)に対し、心神耗弱を理由に一審の死刑を破棄して無期懲役とした二審判決について、上告を断念したと明らかにした。被告側は心神喪失による無罪を主張し、18日に上告している。

 高検の久木元伸次席検事は「遺族の心情も踏まえ、判決内容を慎重に検討したが、適法な上告理由が見いだせず、残念ながら上告を断念せざるを得ない」とコメントした。

 完全責任能力を認めた一審判決に対し、5日の二審東京高裁判決は心神耗弱を認め、刑を軽くした。