村田製作所の村田泰隆名誉相談役の「お別れの会」で祭壇に花を供える参列者たち(27日午後0時35分、京都市東山区のホテル)

村田製作所の村田泰隆名誉相談役の「お別れの会」で祭壇に花を供える参列者たち(27日午後0時35分、京都市東山区のホテル)

 電子部品大手、村田製作所(京都府長岡京市)の前社長で、名誉相談役の故村田泰隆さんをしのぶ「お別れの会」が27日、京都市東山区のホテルで営まれた。同社や経済団体の関係者ら約2千人が参列し、同社を世界的な電子部品メーカーに育てた名経営者との別れを惜しんだ。

 故人と親交のあった長岡京室内アンサンブルによる演奏が響く会場で、笑顔の遺影が飾られた祭壇に参列者が花を手向けた。村田さんの功績を写真で振り返る展示に加え、生涯の趣味だったチョウを追い掛ける様子や写真集も並んだ。

 親交が深かった京都商工会議所の立石義雄会頭は「村田製作所をグローバル企業に育てつつ、純粋でひたむきな心を持ち続けた。早すぎる旅立ちが寂しくてならない」と追悼メッセージを寄せた。弟の村田恒夫社長は「新しい物事を受け入れる懐の深さがあり、先進的な仕組みを次々に導入するなどチャレンジ精神も旺盛だった」と振り返った。

 村田泰隆さんは1991年、村田製作所創業者で父の昭氏から社長を継ぎ、同社を世界的な電子部品メーカーに育てた。チョウの捕獲や撮影に情熱を注ぐ研究家としても知られた。9月28日、71歳で死去した。