発生10年となった朝鮮学校襲撃事件やヘイトスピーチについて考えた集会(京都市伏見区・龍谷大深草キャンパス)

発生10年となった朝鮮学校襲撃事件やヘイトスピーチについて考えた集会(京都市伏見区・龍谷大深草キャンパス)

 2009年12月に京都朝鮮第一初級学校(京都市南区、閉校)が差別を扇動するヘイトスピーチ(憎悪表現)の標的となった襲撃事件で、朝鮮学校を支援する市民団体が22日、伏見区の龍谷大で、発生10年となった事件や排外主義の現状を考える集会を開いた。当時の在校生や保護者などが約200人の参加者を前に、差別は許されないと声を上げる重要性や民族教育の大切さについて語り合った。


 当時の朝鮮学校5~6年生で校内にいた男女3人が登壇。朝鮮大学校3年の女性(21)は、事件後に救われた経験の一つに、日本人から「あなたの周りには敵の方が少ない。守っている味方の方が多い」と励まされたエピソードを紹介。「今は在日朝鮮人として生きることに誇りを持っている」と語った。同志社大3年李宗海(リチョンヘ)さん(21)は「社会に大きな根を持つ事件。『被害を受けた子どもたちがかわいそう』で終わらせては危ない」と話した。
 「ルポ京都朝鮮学校襲撃事件」の著者でジャーナリストの中村一成さん(50)が「残された課題としての公的ヘイト」と題し講演。朝鮮学校の高校無償化排除や補助金カット、幼児教育・保育無償化から外された現状を「地域と自治体と国の間で、循環増幅しながら朝鮮学校への攻撃がされている」と指摘。川崎市で成立したヘイトスピーチに刑事罰を科す条例を「差別を犯罪化する大きな一歩。京都の事件を巡る闘いがあったから」と評価した。
 集会は「朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(こっぽんおり)」が主催した。