大原地域の住民から浄財を受け取る堀澤門主ら(京都市左京区)

大原地域の住民から浄財を受け取る堀澤門主ら(京都市左京区)

 三千院(京都市左京区)の托鉢(たくはつ)寒行が23日、地元の大原地域で行われた。小雨の降る静かな集落に、僧侶の読経や山伏のほら貝の音が響き渡った。


 午前9時前、すげがさをかぶった僧侶や「鈴懸(すずかけ)」と呼ばれる装束姿の山伏ら約70人が境内に集まった。勤行に続いて堀澤祖門門主が「今年も災害の多い年だった。皆で力を合わせ托鉢に取り組みましょう」とあいさつした後、4班に分かれて約600軒を訪問した。
 僧侶らは一軒一軒の訪問先で読経、家内安全や商売繁盛を祈願し、住民から浄財を受け取った。和風小物の店を営む男性(77)は「いただいたお札は商売繁盛を願って毎年貼っている。店先まで来てお経を唱えてもらい、ありがたい」と話した。
 集まった浄財は天台宗務庁(大津市)を通じて災害被災者支援などに充てられる。