寺地拳四朗(7月撮影)

寺地拳四朗(7月撮影)

 ボクシングトリプル世界戦は23日、横浜アリーナで行われ、世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB、京都府城陽市出身)は同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)に4回1分8秒でTKO勝ちし、7度目の防衛に成功した。寺地は17戦全勝(10KO)、ペタルコリンは36戦31勝(23KO)4敗1分け。

 第2ラウンド。世界ランキング12位の挑戦者の左ストレートを顔面に浴びた。絶妙の間合いを取り「打たせずに打つ」をモットーにする寺地拳四朗のあまり見ない姿に、場内は緊迫したムードが走った。
 だが6度の防衛を重ねてきたチャンピオンは、冷静だ。「1ラウンド目か2ラウンド目にボディーストレートが当たって結構効いていた」。ターゲットをペタルコリンの腹に絞ると第3ラウンド2分過ぎ、コーナーに追い詰めて右で最初のダウンを奪う。続けざまに執ようなボディー攻撃で2度相手を倒した。
 次のラウンド。攻め急がず時計が1分を過ぎて動く。「あれは定番」と自賛する、顔面への右ストレートから踏み込んでの左ボディーがヒット。リングネームを「拳四朗」から本名の「寺地拳四朗」に変えてから初めての防衛戦をKO勝ちで飾った。「左をもらったんで反省した方がいいが、仕留められたので自分を褒めます」と笑みを見せた。
 1カ月前、対戦予定だった国際ボクシング連盟(IBF)同級王者のニカラグア選手が体調不良で欠場を申し入れ、待望の統一戦が流れた。カード順もメインの村田の世界戦の一つ前から二つ前に降格したが、ショックを引きずらず、勝利に徹する拳四朗スタイルを忠実に貫いた。
 2020年の目標を問われ「3回は(タイトル戦を)やりたい」と即答。全て勝てば1年後に防衛回数が二桁の大台に乗る。同じライトフライ級の具志堅用高が持つ13連続防衛の日本記録更新へ、周囲の期待も高まってきた。「自信はある。僕が13回防衛するところを見て下さい」。客席にはっきりと呼び掛けた。