美しい日本の伝統。

華道 池坊家 池坊専定〈鶴図(一幅)〉 江戸時代後期 華道家元池坊総務所蔵
有職御人形司 伊東家 伊東久重〈ぶりぶり遊び〉 2019年
日本画 上村家 上村松園〈鼓の音〉 1940年 松伯美術館蔵

 華やかな写真と、季節や伝統文化を取り入れた記事で知られる雑誌、婦人画報。1905(明治38)年、初代編集長・国木田独歩のもとでスタートし、2020年に115年を迎える。創刊以来、力を入れて伝えてきたのが京都で伝統文化を守る「家」と「人」だ。

 本展は、茶道の裏千家、華道の池坊家、友禅染の森口家、京舞の井上家など、同誌が手がけた京都の13家にまつわる品約80点を記事や写真パネルとともに展示し、京都が育ててきた伝統美や、それを守る人々の姿勢を伝える。

 併せて、戦時下も休刊しなかった同誌の歴代表紙約200点を並べ、創刊時の日本画風や往年の大女優の肖像など、時代を反映した同誌の顔が楽しめる。115年分のアーカイブから厳選した京都の記事を見せるコーナーや、初期代表作「かの子撩乱(りょうらん)」を同誌に連載した作家・瀬戸内寂聴さんの特集もある。

 京都で育まれた文化を「美しい日本」と呼ぶ同誌の視点を借りて、地元の人もあらためて京都の115年を振り返ることができそうだ。

茶道裏千家 千家 坐忘斎家元〈華甲砌茶杓 銘「一」〉寒雲号初使い 2016年
友禅 森口家 森口華弘〈友禅訪問着 映華〉 2000年 個人蔵(撮影=四方邦熈)
樂焼窯元 樂家 十二代吉左衞門・樂弘入 赤樂茶碗 家祖年忌 1890年 樂美術館蔵
冷泉流歌道 冷泉家〈百人一首かるた〉 江戸時代後期 冷泉家時雨亭文庫蔵


【会期】1月2日(木)~20日(月)会期中無休
【会場】美術館「えき」KYOTO(京都市下京区、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
【開館時間】午前10時~午後8時(入館は閉館30分前まで。1月2日は午前9時半開館)
【主催】美術館「えき」KYOTO、ハースト婦人画報社、京都新聞
【入館料】一般900円(700円)、高大生700円(500円)、小中生500円(300円)※かっこ内は前売りおよび障害者手帳提示の人と同伴者1人の料金。
【問い合わせ】ジェイアール京都伊勢丹075(352)1111(大代表)
【ギャラリー・トーク】1月11日(土)冷泉貴実子氏(冷泉家当主夫人)、12日(日)伊東久重氏(有職御人形司) いずれも午後2時から約30分。申し込み不要。入館券が必要。