式台の間に入室しないと見ることができない花鳥図(京都市中京区・二条城)

式台の間に入室しないと見ることができない花鳥図(京都市中京区・二条城)

 世界遺産・二条城(京都市中京区)内にある国宝二の丸御殿の「式台の間」特別入室が、来年1月4日から始まる。普段は見られない花鳥図や天井画を間近に見ることができ、将軍に謁見(えっけん)する大名の気分が味わえる。

 このほど内覧会が行われた。式台の間は、来殿者が控える「遠侍(とおざむらい)」と、将軍と対面する「大広間」の間にあり、将軍への用件を取り次ぐ場所。普段は廊下から見られるが、入室はできない。
 期間中は、狩野派による迫力ある松図や花鳥図が描かれた障壁画、2羽のクジャクが向き合い、飾り金具も豪華絢爛(けんらん)な天井画を近くで見ることができる。
 入室しないと見られない障子下部には、カイドウが咲く春の景色と、ススキやリンドウが揺れる秋の景色が繊細に描かれている。17世紀以降に二条城以外の場所でふすま絵として描かれたとみられ、江戸中期―後期に城に持ち込まれて障壁画に加工されたという。
 学芸員の中谷至宏さん(59)は「400年前の空間に入り、当時に思いをはせてほしい」と話している。1月27日まで(火曜除く)。入城料が必要。