体を揺らし声を張り上げて、和讃を読み念仏を唱える僧侶たち(28日午前10時40分、京都市下京区・東本願寺)

体を揺らし声を張り上げて、和讃を読み念仏を唱える僧侶たち(28日午前10時40分、京都市下京区・東本願寺)

 京都市下京区の東本願寺(真宗大谷派本山)で営まれている報恩講は28日、最終日を迎えた。僧侶が全身を揺らしながら念仏を唱える「坂東曲(ばんどうぶし)」があり、多くの参拝者がダイナミックな動きに見入った。

 坂東曲は宗祖親鸞が東日本に向かう際、船上で荒波に揺られながらも念仏した様子を伝えるとされるが、詳しい発祥は分からない。関東の僧侶たちが始めたとされ、現在では親鸞命日の同日のみに行われている。

 午前10時半すぎ、親鸞像が安置されている御影(ごえい)堂外陣前方で、僧侶約60人が親鸞の書いた七五調の和讃(わさん)を読み上げ念仏を唱えた。山吹色や緑色の衣を着た僧侶たちは体を前後左右に揺らしながら和讃の一節を読み、独特の節回しで「南無阿弥陀仏」と唱和した。

 御影堂には約5500人の参拝者が集まった。堂内に入りきれない人もおり、障子が取り払われた広縁には僧侶の動きを一目見ようと二重三重の人垣ができた。