毎月、長浜署に届く封筒。手紙には「不幸な人に役立ててください」とある(長浜市八幡中山町・長浜署)

毎月、長浜署に届く封筒。手紙には「不幸な人に役立ててください」とある(長浜市八幡中山町・長浜署)

 35年以上にわたり滋賀県警長浜署に毎月、匿名の篤志家から現金入りの封筒が届く。送り主は文字で「K・y・y・M」と名乗っているだけ。同封された手紙には「不幸な人に役立ててください」と書かれている。クリスマスイブの24日、今年も同署から滋賀県の長浜市社会福祉協議会に1年間にたまった6万円が贈られた。

 同署によると、寄託が始まったのは1981年ごろ。毎月末に郵便で届き、ほぼ現金5千円が入っている。消印は「長浜」、手紙には先の記述と日付以外なかった。かつて一度だけ男性の声で「寄付の報道を見た。有益に役立てていただき、ありがとうございます」とお礼の電話があったという。
 謎の「K・y・y・M」の表記について、刑事畑が長い警察官は「篤志家は4人いてそれぞれのイニシャルの頭文字ではないか」と推察する。
 同署は送り主の希望に沿い、これまで毎年1回、年末のこの時期に1年間分を県内の公益団体に寄付してきた。昨年はおうみ犯罪被害者支援センター(大津市)に、一昨年は長浜市社協に義援金としてそれぞれ6万円を寄付した。
 同署の寺堀清署長は「40年近くも続けられておられる善意に対し敬意を払いたい。送り主の意思を大切にし、今後も寄付を続けていきたい」と話す。