大津地裁

大津地裁

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、男性患者の人工呼吸器を外して死亡させたとして殺人罪で服役後、再審開始が確定した元看護助手西山美香さん(39)の再審公判に向けた第7回三者協議が25日、大津地裁で開かれた。弁護団が会見し、公判で約120点の新証拠を請求する一方、検察側が一部について不同意にする意向を示したことを明らかにした。


 弁護団によると、公判では再審請求審の証拠に加え、「患者はたん詰まりで死亡した可能性がある」との医師の所見が記された捜査報告書など、再審開始確定後に検察側が開示した証拠の一部を提出する。検察側は、このうち第1発見者の看護師の供述調書など約20点を「争点との関連性がない」などと不同意にする考えを示したという。
 検察側は10月、「弁護人請求証拠については可能な限り同意する」との方針を弁護団に伝えていた。弁護団長の井戸謙一弁護士は、無罪立証に大きな支障はないとしつつ、「自白に任意性、信用性がなかったことを裁判所に理解してもらうために必要」と述べた。
 弁護団は、検察側が事実上、有罪立証を断念する原因になった証拠について開示を求めていたが、検察側は「全体的な判断で具体的な証拠はない」と回答したことも明らかにした。