「外来魚釣り上げ永世名人」と刺しゅうされたベストを着て、琵琶湖にさおを投げ入れる越田さん(大津市)

「外来魚釣り上げ永世名人」と刺しゅうされたベストを着て、琵琶湖にさおを投げ入れる越田さん(大津市)

西嶋副知事(右)から表彰状を受け取る越田さん=滋賀県庁

西嶋副知事(右)から表彰状を受け取る越田さん=滋賀県庁

 琵琶湖の外来魚をたくさん釣り上げた人を県が認定する事業で、3年連続で最高位「名人」の段位を獲得し、越田晴夫(こしだ・はるお)さん(75)が「永世名人」として、事業開始以来初の殿堂入りを果たした。

 「名誉なことだが、好きなことを続けてきただけ。それが湖の環境保全につながったならうれしい」と控えめに語る。

 大阪府高槻市出身。子ども時代から釣りが好きで、家の近くの池でフナ釣りに夢中になった。2002年に大津市に引っ越してからは、4~11月中はほぼ毎日、自宅から琵琶湖へ電動車いすに乗り、片道25分かけて釣りに出掛ける。お気に入りのフィッシングポイントは、琵琶湖ホテルの裏。妻がスーパーで買ってきてくれたちくわを餌にブルーギルを狙う。1日に150匹釣れたこともあるという。
 同事業は外来魚駆除を目的に、釣り上げたブラックバスやブルーギルの重量に応じて「初段」(10~20キロ)から10段階で段位を認定。年間で460キロ超を釣ると「名人」となる。事業が始まった16年度から3年間で計1696・7キロを釣り上げ、19日には滋賀県庁で表彰された。

 式後、外来魚釣りの目的は環境保全かと聞かれると「そんなかっこいい理由じゃない。釣りが好きなだけ」と飾らず、「永世名人」と背中に刺しゅうされたベストを着せられると「恥ずかしいわ」と照れ笑いした。
 滋賀県の調査によると、最近は外来魚の駆除量が減少傾向といい、日々の釣りでも影響を感じる。「繁殖自体が減っているのか。体の大きい成魚が多い。すみかが変わった可能性もある」と話す。
 今後も年間460キロ超を毎年達成することが目標だ。「生きている限りは釣り続けます。釣り場に行っておらんかったら死んだと思って」と笑った。