桂川沿いのJR千代川駅近くに整備される「桂川舟運歴史体験・展示施設」のイメージ図=京都府提供

桂川沿いのJR千代川駅近くに整備される「桂川舟運歴史体験・展示施設」のイメージ図=京都府提供

保津川下りの延伸コース

保津川下りの延伸コース

 京都府は保津川下りの延伸に向け、亀岡市のJR千代川駅近くの桂川沿いに、船着き場と水運の歴史を紹介する展示施設を整備する。両施設は3月末の完成を目指し、さらに今後、2年程度かけて運航する船の規模や航路を調査していく。

 京都府は、JR亀岡駅前に今月完成する府立京都スタジアムを生かしたまちの活性化策の一つとして、現在はスタジアム前の乗船場から京都市右京区の降船場まで約16キロで運行している保津川下りの延伸を計画。乗船場から約5・5キロ上流の亀岡市千代川町に新たな船着き場を設け、スタジアム前まで運航する新ルートを検討してきた。
 船着き場は、月読橋から約170メートル下流の右岸側に整備し、長さは30メートル。2隻程度が接岸できる、という。
 展示施設は船着き場から約30メートル西側の堤防上に設け、木造平屋建て延べ床約300平方メートル。古くから都への木材輸送に使われ、江戸時代に角倉了以が開削した水運の歴史を、写真やパネルで紹介する。運営管理は市が担う方向で調整している。
 ただ、新航路の桂川は水深の浅い場所があり、採算が取れるか不透明な部分が残る。府は保津川下りを運航する保津川遊船企業組合と事業化に向けた調査、検討を行い、2022年度までの本格運航を目指す。
 当面は船着き場をラフティングやボートといった川遊びの拠点として使い、施設は地域イベントに活用する方針。
 亀岡市は「スタジアムのにぎわいを市北部地域に呼び込む観光拠点としたい」としている。