川端署が無料配布している自転車用のワイヤ錠

川端署が無料配布している自転車用のワイヤ錠

京都産業大の駐輪場に増設された防犯カメラ(京都市北区)

京都産業大の駐輪場に増設された防犯カメラ(京都市北区)

 京都市内の大学で、自転車の盗難が後を絶たない。鍵を掛け忘れた自転車が狙われるケースが多く、鍵を壊して乗り逃げする大胆な手口もある。各大学は警察と連携し、鍵を二重にする「ツーロック」の徹底を呼び掛けたり、駐輪場の防犯カメラを増設したりして、被害の防止に取り組んでいる。


 府警によると、今年に入って市内で発生した自転車盗は2849件(11月末時点)で、このうち904件の被害者が大学生だった。京都大や京都工芸繊維大がある左京区では被害者の約7割、京都産業大や立命館大がある北区でも被害者の約6割を占めた。
 昨年の統計では、盗難場所は、「大学構内」が学生の被害の2割以上を占めた。学生が学内での移動や帰宅時に無施錠の自転車を盗んで乗り捨てるケースが多いという。
 こうしたキャンパス内での被害多発を減らそうと、京産大と立命館大は11~12月、市の補助金を活用してキャンパス内の駐輪場に防犯カメラをそれぞれ8台増設した。両大学の駐輪場は千台以上の自転車を収容するほどの広さがあり、従前の設置台数(京産大14台、立命館大8台)ではカバーしきれなかったという。
 防犯カメラの増設時には、北署から死角を減らすための設置角度や高さについてアドバイスを受けた。立命館大広報課は「より高い犯罪抑止効果を期待したい」としている。
 一方、管内に京都大がある川端署は、鍵を二重に掛ける「ツーロック」の重要性をPRし、11月から来署した学生にワイヤ錠を無料で配布している。二重に施錠すれば犯人が鍵を破壊するのに時間が掛かり、犯行を断念させる効果があるといい、同署は「鍵掛けは盗難予防の基本。ツーロックすれば防犯効果が増すので、受け取りに来てほしい」と呼び掛ける。