京都橘のMFトリオ(左から梅村、志知、佐藤)=11月10日、たけびしスタジアム京都

京都橘のMFトリオ(左から梅村、志知、佐藤)=11月10日、たけびしスタジアム京都

 30日に開幕するサッカーの第98回全国高校選手権に、2年ぶり8度目の京都橘と3年連続11度目の草津東が出場する。京都・滋賀の代表校はここ4大会で初戦敗退が続いており、まずは初陣を制して勢いに乗り、上位躍進への足がかりとしたい。

■京都橘 中盤パスで敵陣迫る 躍動の原動力、MFトリオ

 京都橘は今夏の全国高校総体(インターハイ)で初めて4強に進出。躍進を支えるのが中盤のMF3人だ。ボランチの佐藤主将と志知、トップ下の梅村。創部19年目で選手権に8度導いている米沢監督は「このトライアングルは全国で通用する」と信頼を寄せる。
 梅村は京都大会でチーム最多の8ゴールを挙げた。キープ力が高く、裏に抜け出す動きも鋭い。「脩斗はボールを取られないので、僕も前に出やすい」と佐藤は語る。
 1年から主力の佐藤は、豊富な運動量と非凡なパスセンスを持つ攻守の要だ。「普段の陽太はおとなしいが、試合中は厳しくチームを引き締めてくれる」と志知は信頼する。
 志知は的確な読みでボール奪取に秀でる。試験で学年トップになったこともある頭脳派。「守備の仕事人で、志知がいるから安心して攻め上がれる」と梅村は話す。米沢監督は「互いに認め合っており、トリオで3人分以上の力を発揮してくれる」と期待する。
 他にも前線で体を張るFW梅津、左サイドをドリブルで切り裂くMF高木、得点力の高いMF西野らタレントがそろう。DF陣は藤橋ら故障者が復帰し、先発争いは激しい。
 初戦は1月2日の2回戦で、石川代表の鵬学園とゼットエーオリプリスタジアム(千葉県)で対戦する。相手の素早いプレスに対し、京都橘は中盤の連動したパス交換で敵陣に迫りたい。2012年度の準優勝を超える日本一へ、佐藤は「全員が本気で全国制覇を目指している。チームで声をかけ合い、いつも通りのプレーをしたい」と気合を込めた。

■草津東 3年連続大舞台 主将闘志、不動のストライカー

 草津東の渡辺主将は1年からエースストライカーとしてチームを支えてきた。過去2年の選手権はいずれも初戦で強豪・青森山田に大敗。自身もゴールを奪えなかった。「悔しさを全てぶつけたい」。3度目の大舞台へ静かに闘志を燃やす。
 キープ力が高く、裏への抜け出しやヘディングも巧みな万能型のFW。夏にコンディションの調整に苦んだ影響で、滋賀県大会はフル出場こそなかったが、全5試合でチーム最多の7ゴールを挙げた。「試合を重ねるごとに動きが良くなった」と手応えを語る。
 31日の1回戦でぶつかる東久留米総合(東京A)は、予選を無失点で勝ち抜いた堅守のチーム。草津東は渡辺を起点に、厚みのある攻撃を仕掛けたい。小酒井、四元の両ボランチの攻撃参加も鍵になる。牛場監督は「勇気を持って戦ってほしい」と期待し、渡辺は「出場するからには日本一を目指す」と力を込める。