知的障害のある人たちの一人暮らしについてのシンポジウムで発表する中村さん(左から2人目)=京都市中京区・立命館大朱雀キャンパス

知的障害のある人たちの一人暮らしについてのシンポジウムで発表する中村さん(左から2人目)=京都市中京区・立命館大朱雀キャンパス

 シンポジウム「『地域で暮らす』を知る、考える、広げる 重度知的障害と呼ばれる人たちと仲間の実践から」がこのほど、京都市中京区の立命館大朱雀キャンパスであった。「重度訪問介護」制度の公的ヘルパーを毎日24時間使って自立生活を送る中村佳代さん(49)が登壇し、「わたしのひとりぐらし」を支援者と一緒に発表した。
 中村さんは文字や数字は分からず知的障害がある。9年前に京都で一人暮らしを始めた。「やったことがないから、やりたいかどうか分からないのは当たり前」などと、ヘルパーや母と何回もミーティングを開き、落ち着いて暮らせるようになるまでを振り返った。
質疑応答では、重度訪問介護サービスを利用している身体障害者は多いものの、まだ知的障害がある人が使う例は全国的に少ないため、どう行政に支給申請するかや地域格差など、自立をスタートする方法や工夫が話し合われた。
 シンポジウムは、施設や家族介護ではなく、知的障害者が介護者と一人暮らしをする実践を広げようと、NPO法人風雷社中が企画。関西での知的障害者の自立生活調査報告や、ドキュメンタリー映画「道草」の上映もあった。