iPS細胞を使った治療法研究のために、寄付金を集めた高校生ら(京都市左京区・京都大iPS細胞研究所)

iPS細胞を使った治療法研究のために、寄付金を集めた高校生ら(京都市左京区・京都大iPS細胞研究所)

 筋肉の中に骨ができる難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」の患者山本育海(いくみ)さん(22)や関西の高校生ら約30人がこのほど、京都市左京区の京都大iPS細胞研究所を訪れ、募金活動で集めた約200万円の贈呈式を行った。山本さんらは「さまざまな難病患者の治療法確立につなげて」と訴えた。

 贈呈式では、同研究所の担当者がiPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究の進行状況を説明。今回以外の寄付者の声として「治せなかった患者さんが夢に出てくる」という引退した医師の言葉も紹介した。その後、所長の山中伸弥教授名の感謝状が高校生らに渡された。
 参加した兵庫県立尼崎小田高3年の女子生徒(18)は「難病のことを知らない人はまだたくさんいる。もっとほかの高校にも難病支援の募金が広がれば」と話した。
 山本さんは贈呈式の様子を会場の後方から見守った。式典後、「高校生の間に寄付活動が引き継がれてうれしい。政府もiPS細胞研究の支援を継続してほしい」と語った。
 山本さんは2010年、iPS細胞を使ったFOPの治療法研究のために皮膚を提供。17年に治療薬の候補が見つかり、治験が進んでいる。