京都地検

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 強盗事件の容疑者に逮捕日を漏らす見返りに現金を受け取ったとして、加重収賄罪などに問われた元東山署巡査長の被告(40)=懲戒免職=と、贈賄罪などに問われた会社役員の被告(49)の論告求刑公判が27日、京都地裁(入子光臣裁判長)であった。検察側は「警察への信用を失墜させる重大で悪質な犯行」として、巡査長に懲役3年、追徴金200万円を、会社役員に懲役3年をそれぞれ求刑し、結審した。

 起訴状によると、元巡査長は今年3月、会社役員の被告から監禁、強盗事件の逮捕予定日を教えるよう依頼され、同月末~4月末、京都市内を走行中の乗用車内で同被告から2回にわたって計200万円を受け取り、7月10日、電話で逮捕予定日を漏らしたとされる。

 被告人質問で元巡査長は、事件が及ぼした社会への影響について「現金を受け取った時点では考えられず、お金に目がくらんだ。府民の警察への信頼を失墜させてしまい申し訳ない」と述べた。

 検察側は論告で、元巡査長の犯行動機はギャンブル代欲しさだとした上で「積極的に犯行に及んでおり、倫理観の欠如は甚だしい。会社役員が逮捕を免れて1週間にわたり逃走しており、捜査に与えた悪影響も大きい」と指摘した。

 一方、被告2人の弁護側は、事実を認め反省していることなどから執行猶予付き判決を求めた。判決言い渡しは2月19日。