運転免許証の自主返納をテーマにした動画の一場面

運転免許証の自主返納をテーマにした動画の一場面

 高齢ドライバーによる重大事故が後を絶たない中、京都府警南署が、運転免許の自主返納をテーマにした劇の動画を作った。認知機能の低下が招く事故の具体例や、返納手続きを分かりやすく紹介。担当者は「運転能力を見つめ直すきっかけにしてほしい」としている。

 動画は8分間で、署員7人が出演。70代男性が運転中、危うく横断歩道で歩行者をはねそうになり、妻や孫に自主返納を促される場面を描いた。「年齢とともに注意力や判断力は落ちる。もし衰えを感じたら返納を考えて」と呼び掛けている。返納すれば身分証明に使える「運転経歴証明書」が交付され、タクシー代や補聴器購入代などの割引サービスを受けられることも紹介している。

 京都府警によると、府内では2018年に8789人(前年比20人増)が自主返納した。一方、公共交通機関の少ない山間部などでは移動手段を懸念し、車を手放せない人も多い。

 釜口幸生交通課長は「悲惨な事故を起こさないためにも、まずは家族と相談しながら自主返納を検討してもらいたい」と話している。動画は府のホームページなどで閲覧できる。