迷惑行為を注意する外国語のフレーズをまとめた小型冊子

迷惑行為を注意する外国語のフレーズをまとめた小型冊子

 京都市東山区の八坂神社で大みそかに行われる伝統行事「おけら詣り」に近年、外国人観光客が急増し、雑踏警備を担う京都府警東山署が対応を迫られている。参拝者が密集して将棋倒しが起きるのを防ぐため、今年初めて外国語で行列を誘導する「DJポリス」を配置。外国語に不慣れな警察官が戸惑わないよう、迷惑行為を注意する外国語のフレーズをまとめた小型冊子も作成し、同署は「多くの人が安心して新年を迎えられるように万全を期したい」としている。

 八坂神社によると、おけら詣りには例年約20万人の参拝者が訪れる。会員制交流サイト(SNS)のツイッターやインスタグラムで日本独特の風習を体験できるなどと紹介され、数年前から外国人観光客が増加。長蛇の列が境内の外まで続くほど混雑するようになったという。安全を確保できないとして、参拝者に振る舞われてきた「おけら酒」は昨年に続いて中止される事態となっている。
 こうした状況下、東山署は今年初めて、八坂神社近くの祇園交番と大和大路派出所の2カ所に「DJポリス」を配置することにした。日本の習慣や交通マナーへの理解を深めてもらい、密集時の安全確保やトラブル解消につなげる狙いで、英語、中国語、韓国語を話せる警察官計6人が街頭で大型スピーカーを使って参拝者を誘導する。
 外国語に不慣れな警察官向けの現場対応マニュアルも新たに作った。「右側通行してください」「列に割り込まないでください」「危険です」など12のフレーズを英語と中国語、韓国語で紹介しており、当日の警備に当たる警察官約270人に配布する。東山署は「参拝者が事故や事件に巻き込まれないよう、署員一丸で安全確保に努めたい」としている。