立ち退きの不安がなくなり、一時預かりしているネコをなでるスタッフ(京都市南区八条源町)

立ち退きの不安がなくなり、一時預かりしているネコをなでるスタッフ(京都市南区八条源町)

京都どうぶつあいごの会がオープンした野良ネコのための不妊手術専門病院。シェルターなどが入る従来の建物(左)での活動継続も決まった

京都どうぶつあいごの会がオープンした野良ネコのための不妊手術専門病院。シェルターなどが入る従来の建物(左)での活動継続も決まった

 立ち退きを巡り、保護した野良ネコの一時預かり施設の移転先を探していた京都市南区のNPO法人「京都どうぶつあいごの会」が、発足以来9年間借りていた建物で活動を継続できることになった。建物を買い取る支援者が現れたのが理由で、念願の野良ネコのための不妊手術専門病院も今月開設。「不幸な命を増やさないで」と呼び掛けている。

 同法人は2010年発足し、14年にNPO法人化した。行政による殺処分を減らそうと、主に梅小路公園(下京区)で野良ネコに不妊手術を施して「地域ネコ」として見守る一方、保護ネコの里親探しを続けている。

 同法人によると、賃貸契約していた民家には保護ネコを一時的に預かる「シェルター」と事務所が入居していたが、家主が交代し、昨年12月に退去か頭数制限を求められた。物件探しが難航していることを報じた今年1月の京都新聞の記事を受け、下京区の60代女性が支援を名乗り出た。

 女性はそれまで暮らしていたマンションを売却し、シェルターなどが入る民家と、民家に隣接する空き家をいずれも購入。自身は空き家2階に転居した上で、民家と空き家1階を同法人に貸し出すことにした。

 空き家1階で17日オープンした専門病院は「TNRサポートセンター」。インターネットでプロジェクトの支援を募り、目標額の400万円が集まった。獣医師が毎週火・水曜に不妊手術を行う。雄5千円、雌1万円。予約が必要。

 喜多村賢副理事長(59)は「これまでの地道な活動が評価され、予想外の展開をたどった。多くの方の支援に感謝し、前に進みたい」と話す。