移住者や住民らが日替わりで店主になるツナギバカフェ。トミタさん(右)は「もっと地元の人にも足を運んでもらいたい」と話す(和束町釜塚)

移住者や住民らが日替わりで店主になるツナギバカフェ。トミタさん(右)は「もっと地元の人にも足を運んでもらいたい」と話す(和束町釜塚)

店内ではアート作品の展示販売などを行ったりと多目的に使えるスペースも備える

店内ではアート作品の展示販売などを行ったりと多目的に使えるスペースも備える

 京都府和束町で移住者や住民らが日替わりで店主になる「TSUNAGIBA CAFE(ツナギバカフェ)」が営業している。それぞれの得意技を生かし、店が多彩に様変わりする。企画者は「地元の人や移住者、観光客らが、立場に関係なく集って楽しむ場になってほしい」と願う。

 同町釜塚の府道木津信楽線沿い。農繁期の茶業の援農プロジェクト「ワヅカナジカン」の参加者らが滞在するシェアハウスに隣接して店はある。
 2018年秋に同町に移住したデザイナーのトミタチヒロさん(38)が、援農者がコンビニで朝食を買っているのを見て、「朝食を提供する場所ができないか」と思いついた。シェアハウス隣の物置を改修し、昨年7月にツナギバカフェを開いた。
 営業日は日、月、木曜の午前7時から午後2時。日、月曜はトミタさんが店主となり、得意のパンを焼いて並べる。木曜は同町で茶のビジネスに携わる男性がおにぎりやみそ汁を品書きに掲げる。コーヒーなどの飲み物もある。
 基本の営業日に加え、不定期だが月数回、別の移住者や地元住民らが店主になる。これまでには、産地別のお茶の飲み比べができる「お茶バー」や、援農者が作る担々麺(たんたんめん)の店、町内在住の主婦が作るお総菜のテークアウト店として営業した。町内のパン屋や精肉店からそれぞれ仕入れた材料を組み合わせたハンバーガー屋といった試みも好評を集めた。
 室内には多目的スペースも備える。ギャラリーとして活用し、アート作品の展示販売も行ってきた。
 「もっと地元の人にも来てもらいたい」とトミタさん。移住者と住民との懸け橋になったり、日常ではなじみの薄いアートとの接点になったりと、さまざまな出会いをつなぐ場所になってほしいと思っている。
 新年は8日午後4時からお総菜販売を行い、9日から通常営業を始める。