京都成章-常翔学園 前半、タックルで攻撃をくい止める京都成章のSO徳永(花園)

京都成章-常翔学園 前半、タックルで攻撃をくい止める京都成章のSO徳永(花園)

 全国高校ラグビーの第5日は3日、花園ラグビー場で準々決勝が行われ、Aシードの京都成章は後半ロスタイムに逆転トライを許して24-27で常翔学園(大阪第2)に敗れ、5大会ぶり4度目の4強入りはならなかった。

 京都成章が4点リードのまま、時計の針は後半30分を回っていた。常翔学園の速い展開攻撃を止めれば勝利は目前だったが、右サイドを鮮やかに破られた。ライン際で1対1になった京都成章のWTB西川は「焦って。内に寄ってしまった」。カバーに来たSH宮尾とFB大島のタックルも届かない。逆転トライを許して試合終了の笛が響き、選手たちはグラウンドに膝を突いた。

 「前半からディフェンスがうまくいっていなかった」と西川はずっと不安を感じていた。リードしていても相手バックスに何度も突破を許したシーンが頭から離れなかった。1年生の大島は「最後の場面は宮尾さんが外を抑えてくれていた。僕が内側に入っていれば」と悔やんだ。
 最終ラインを突破されたのは単純な連係ミスではない。関崎コーチは「最後は明らかに足が止まっていた」と振り返る。今季は基礎体力を磨くフィジカル練習を「時間も質も前年の3割増し」(同コーチ)というほど重視してきた。それでも相手の速い攻撃に振り回され、消耗を避けられなかった。
 初戦からノーシードの強豪が続く連戦となり、けが人が相次ぐ不運もあった。初戦で足首を負傷したSO辻野は全治1カ月ながら強行出場。フランカー三木主将、ロック本橋も足を痛めていた。試合前のミーティングで三木は「次の試合はどうでもいい」と覚悟を語っていた。
 試合後、三木は「まだまだディフェンスで詰めが甘かった。(けがは)言い訳にできない」と涙をぬぐった。2大会ぶりのAシードとして頂点を狙ったチームに、またも立ちはだかった4強入りの壁。道が険しくても、諦めるわけにはいかない。