熊本から出場する吉本ひかり。全日本実業団駅伝はアンカー区間で区間賞だった(2019年11月、仙台市)

熊本から出場する吉本ひかり。全日本実業団駅伝はアンカー区間で区間賞だった(2019年11月、仙台市)

 令和初となる皇后杯第38回全国都道府県対抗女子駅伝が12日、京都市内で開催される。47チームには今夏の東京五輪を見据える有力選手や期待の若手がエントリーした。チームの意気込みや特徴を紹介する。(=全6回)

■九州・沖縄

 長崎は力のある実業団選手をそろえ、上位を狙う。前回1区区間賞の広中璃梨佳(日本郵政グループ)は実業団1年目の今季、全日本実業団駅伝1区で区間新記録を打ち立てた。ベテラン野上恵子(十八銀行)も「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出場した。藤永佳子監督は「飛び抜けた走力の高校生はいないが、流れに乗れれば」と見据える。
 鹿児島は目標の表彰台に向け、世界選手権ドーハ大会1万メートル代表の山ノ内みなみ(京セラ)が柱。高校生も全国高校駅伝2位の神村学園勢が名を連ねた。尾上寿子監督は「前半がポイント」と語り、今秋の鹿児島国体に向けて「みんなで盛り上げたい」と意気込む。
 福岡は全国高校駅伝3位の筑紫女学園勢やくらよし女子駅伝1区区間賞の酒井美玖(北九州市立高)ら高校生に力がある。大学生も御崎舞(立命大)が全日本大学選抜駅伝3区で区間新記録をマーク。長尾育子監督は「チームの力を合わせて総合力で頑張りたい」。
 熊本は、全日本実業団駅伝6区区間賞の吉本ひかり(ダイハツ、佛大出)と矢田みくに(デンソー)がふるさと出場。主将の高野鈴菜ら肥後銀行勢も好調だ。杉本誠監督は「前半でうまく流れることが大事」と8位入賞へのポイントを語る。
 大分は、全日本実業団ハーフマラソン2位の矢野栞理(キヤノンAC九州)に期待がかかる。中学生も力があり、初采配となる平岡美希監督は「それぞれのカテゴリーで結果を出せれば」と前回の17位以上を目指す。
 宮崎は平均年齢17・8歳の若い布陣。主将を務める21歳の下田平渚(ダイハツ)や18歳の田崎優理(ヤマダ電機)が引っ張る。西村功監督は「序盤は実業団選手らが上位で進めてほしい。中高生が踏ん張りどころ」と話す。
 佐賀は平井見季(肥後銀行)と横石悠貴(九電工)のふるさと出場の2人が軸。前回29位からの浮上に向け、樋渡朋子監督は「1区が20位台前半で来てくれれば」。沖縄は長山夢芽(大阪芸大)と金城かれん(中京学院大)が主要区間を担う。村吉政宗監督は「集団の中でレースをしたい」と県勢最高順位(36位)の更新を目指す。