初荷の出荷を前に、煎茶で乾杯する辻社長(左端)と従業員たち=宇治市宇治・辻利一本店

初荷の出荷を前に、煎茶で乾杯する辻社長(左端)と従業員たち=宇治市宇治・辻利一本店

 一年の商売繁盛を願う宇治茶の初荷出荷式が4日、宇治市宇治の老舗茶問屋辻利一本店であった。


 宇治の茶問屋が一斉にしていた縁起担ぎの行事で、同店では少なくとも150年続くといい、年初めの営業日に行っている。
 今年の初荷量は751キロと例年より少ないが、抹茶とほうじ茶の出荷が昨年より増えた。内訳は抹茶が61%、煎茶が27%、玉露・かぶせ茶が4%、ほうじ茶が8%。新潟県から北九州市までの全国16の菓子メーカーや小売店などに届ける。
 初荷出荷式では、「初荷」と書かれた垂れ幕やのぼりを掲げ、法被に身を包んだ辻俊宏社長(58)と従業員たちが、昆布と小梅が入った煎茶で乾杯した。辻社長は「縁起物として大切に出荷している。注文する茶専門店が減りつつあるが、茶の生産地ならではの伝統として続けていきたい」と語った。