提携を発表し握手するオムロンの福井技術開発本部長(左)とエイシングの出澤社長=京都市下京区

提携を発表し握手するオムロンの福井技術開発本部長(左)とエイシングの出澤社長=京都市下京区

 オムロンは29日、工場向け制御機器用のAI(人工知能)開発で、高速処理が可能なAIを得意とするベンチャー企業エイシング(東京)と提携すると発表した。製造ラインで使える機器として2020年度までに製品化を目指す。

 AIが高速で動く製造ラインを監視しながら特性や変動を学習して異変を予測し、アクシデントを防ぐ自律的な制御につなげる。これにより、廃棄ロスの抑制や、監視する熟練技術者の不足という課題の解決を目指す。

 エイシングは、少ない学習数でも予測精度が高く、情報の高速処理が可能なAIアルゴリズム(計算手法)「DBT」を開発している。両社はDBTを基にさらなる高速化や信頼性の向上などを図ったAIを昨年9月から共同開発していた。

 京都市下京区のオムロン本社で記者会見した同社の福井信二技術開発本部長は「制御機器だけではできないことがあり、DBTとの出合いにより目の前が明るくなった」と期待を込めた。エイシングの出澤純一社長は「技術的な相乗効果はもちろん、社会的課題の解決という考え方が近く、連携が深まると確信している」と話した。