準優勝メニューと茶汁のレシピ

準優勝メニューと茶汁のレシピ

 京都府宇治田原町の給食は京都一おいしい。か、どうか断言はできないが、レベルが高いことは確かだ。2016年、2004校から応募のあった全国学校給食甲子園で準優勝。京都府内の学校で最高の記録となり、いまだ破られていない。

 甲子園出場の道のりは平たんではなかった。「味もおいしく衛生管理も厳しい」と評判の同町給食をアピールしようと、下岡寛史学校給食共同調理場所長が甲子園出場を決意。町制60周年を記念し考案した、宇治田原らしさを生かしたメニューで闘うことを決めた。
 メニューはオーブンで焼いた鶏肉に柿のペーストを絡めた「鶏の古老柿(ころがき)だれ」、地元で野良仕事の合間に食べるほうじ茶のみそ汁「茶汁(ちゃじる)」、煎茶で米を炊いた「茶の香ごはん」、茶がらとちりめんじゃこ、ショウガを合わせた「茶の葉ふりかけ」など。宇治田原小栄養教諭の山西奈津子さんと、町の食生活改善推進員協議会が共同で考案した。
 本番に向け、予行演習を11回重ねた。時間があれば食材を使わない「エアー調理」でイメージトレーニングを続けた。本番では、審査員からお茶の魅力を多角的に表現した点などが評価され、準優勝に輝いた。
 甲子園出場レシピを再現した給食は、今も年1回登場する。子どもたちには特に、鶏の古老柿だれが人気だという。