太秦交差点内に引かれた誘導線(中央)に沿って右折する乗用車=京都市右京区

太秦交差点内に引かれた誘導線(中央)に沿って右折する乗用車=京都市右京区

太秦交差点

太秦交差点

 複雑な形状から交通事故が多発し、「右京区で最も危ない交差点」と呼ばれる太秦交差点(京都市右京区)の事故抑止策に京都府警右京署や市が取り組み始めた。地元住民による長年の要望が実った形で、住民は「安全な交差点にしてほしい」と願っている。

 京福電鉄嵐山線の太秦広隆寺駅前の同交差点は南北の車道が横に約10メートルずれ、路面電車の線路が交わる変則的な形状。右京署によると、車が電車に接触するなど年間十数件の事故が起きる。右折場所が分からず、立ち往生する車も多いという。
 一部の住民は30年近く、市や府警に対策を要望してきたとされるが、具体的な措置は取られなかった。2019年5月、右京署が「長年の懸案を解決したい」と市や京福電鉄に呼び掛け、同交差点を中心にした三条通の事故抑止策を考える官民の協議会を発足させた。
 複数の地元自治連合会もメンバーに入り、「同交差点は右折車が待機する場所があいまいで危ない」と指摘。市は7月、右折待ちの場所を明示する誘導線を交差点内に引いた。府警も20年以降、路面電車の接近を知らせる電光掲示板を増やすことを検討している。
 同交差点が学区内にある太秦自治連の市田悦万会長(75)は「誘導線の導入で車が通行しやすくなった。まだ改善の余地はあり、協議会で意見を伝えていきたい」と話している。