正月祝いとして武家でよろいを飾ったと伝わる「具足飾り」(滋賀県彦根市・彦根城博物館)

正月祝いとして武家でよろいを飾ったと伝わる「具足飾り」(滋賀県彦根市・彦根城博物館)

 彦根藩主井伊家のよろいや弓、鏡餅を供えて正月を祝う恒例行事「具足飾り」が彦根城博物館(滋賀県彦根市金亀町)で行われている。
 武家がよろいを飾って祝う風習は室町期に始まり、江戸期になると太刀や鏡餅も合わせて供え、1月11日に餅を食べるようになったという。同館は毎年、藩主の具足飾りで新年を祝っている。
 今年は大坂冬の陣で活躍し、将軍補佐を務めた2代目藩主・直孝(1590~1659年)所用のよろいを飾っている。朱漆を基調とし、かぶとに金箔(きんぱく)押しの脇立を施した「井伊家の赤備え」の形式で、両脇に黒漆の弓と太刀、正面には蒔絵(まきえ)で橘(たちばな)の家紋が描かれた三宝と鏡餅を配しており、来館者らが見入っている。10日まで。要入館料。