寒中托鉢修行に出発する一行(京都市左京区・聖護院)

寒中托鉢修行に出発する一行(京都市左京区・聖護院)

 本山修験宗総本山・聖護院(京都市左京区)の寒中托鉢(たくはつ)が8日、始まった。山伏姿の僧侶たちがほら貝を鳴らしながら京のまちを巡り、一年の平穏を祈った。

 境内で行われた開白(かいびゃく)式では、宮城泰年門主(88)が「令和初めての托鉢修行になる。気を引き締めて」とあいさつ。頭巾(ときん)と鈴懸(すずかけ)を身に着けた僧侶約70人が山門を出発した。
 一行は時折吹き付ける強い風にも負けず、聖護院周辺を進み、信徒の家の前に立ち止まっては般若心経を唱えた。電気店を営む男性(68)は「毎年来ていただくと心が新たになる。家が無事で商売繁盛な一年になれば」と話した。
 心身を鍛える修行として1936年から続く年中行事。14日まで京都市と京都府宇治、城陽市などの約4千軒を訪問する予定。浄財の一部は社会福祉事業に役立てられる。