朱傘を差し掛けられて、境内を歩く高僧たち(8日午後、京都市南区・東寺)

朱傘を差し掛けられて、境内を歩く高僧たち(8日午後、京都市南区・東寺)

 真言宗最高の密教儀式「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」が8日、京都市南区の東寺(教王護国寺)で始まった。天皇の御衣を前に、各派を代表する高僧たちが、7日間にわたり国の安泰や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る。

 法要に先立ち、宮内庁京都事務所(上京区)から勅使が着き、御衣を届けた。仁和寺(右京区)の瀬川大秀門跡が導師の大阿闍梨(あじゃり)を務め、高僧たちは朱傘を差し掛けられながら、法要を営む灌頂院(かんじょういん)へと境内を練り歩いた。沿道では、参拝者や各派の僧侶が手を合わせて見守った。

 後七日御修法は平安時代の835年、真言宗開祖・空海が始めた宮中の新年行事を起源としている。明治維新後、廃仏毀釈(きしゃく)の影響で途絶えたが、1883年に東寺で再興され、続けられている。その名は1~7日に神事、8~14日に仏事が行われたことに由来する。