京田辺市が目指すソリデールのイメージ

京田辺市が目指すソリデールのイメージ

 「学生の街」として知られる京都府京田辺市が、学生と高齢者が同居する次世代型下宿「ソリデール」の推進に新年度から乗り出す。同様に学生が多い京都市内と違い、京田辺市内には離れがある家が多いなど住環境に恵まれている点にも注目。市は「学生は家賃の負担を抑えられ、高齢者は張り合いや家賃収入が得られる」と双方のメリットを強調して拡大を目指す。

 ソリデールは、空き部屋がある高齢者宅に学生が住むことで交流を図る。入居前に茶話会などを行うのが下宿との違い。京都府が16年度から力を入れてきたが、京田辺市は事業の対象エリア外だった。
 京田辺市内には、同志社大と同志社女子大の両キャンパスに約1万人が通う一方、家族の独立などで空き部屋がある高齢者も多いとみられることから、市は「潜在的なニーズは大きい」と判断。市単独での実施に向け、現在は学生や高齢者への意向調査を進めている。
 20年度は本格実施に向けた制度設計を行い、受け入れる住宅の改修費や学生の家賃の補助制度も検討する。同居の試験実施も視野に入れている。
 市は学生の家賃を3万円程度と想定。遠距離通学をする学生らの負担軽減につながるほか、「京田辺市の魅力を知ってもらい、卒業後も住み続けるきっかけになれば」と期待する。
 新制度では、学生と交流を求める人から、一定の距離を置きたい人まで幅広い受け入れ側の希望に沿えるように事前の交流会を重視する方針。市開発指導課は「下宿と言えば食事がセットになるイメージもあったが、住まい方はそれぞれで決めてもらえばいい。同居後のサポートも充実させていきたい」としている。同課0774(64)1341。

≪ソリデール≫

 「連帯の」を意味するフランス語。先行する府事業では、交流会や1週間程度のお試し同居などを経て、生活のルールを決める。これまでに京都市や府北部を中心に28組の同居が実現している。