京都府綾部市は、まちづくりの指針「第6次総合計画」策定に向け、中学生に初の意識調査を行った。「市外に引っ越したい」が3割を超え、「わからない」を除くと最多だった、最少の「ずっと住み続けたい」(3・7%)を大幅に上回り、都会志向が強く現れた。

 意識調査は昨年8~9月に市立中に通う2、3年生を対象に行い、93%の511人が回答した。従来の市民意識調査に加え、次世代の声を聞こうと実施。市の印象やまちづくりの方向性を8問尋ねた。
 「綾部市に将来も住みたいですか」を4択で尋ねた。「わからない」が38・6%と最多で「市外に引っ越したい」(34・6%)、「市外に引っ越しても将来戻ってきたい」(21・1%)、「ずっと住み続けたい」(3・7%)と続いた。
 「市外に引っ越したい」と答えた中学生に「綾部市に住みたくない理由」を複数回答で尋ねると、「交通や買い物など、いろいろな面でもっと便利なところに住みたいから」が69・5%と最多だった。「綾部市にはない、いろいろな職業の中から自分の道を選びたいから」(59・3%)が続き、都市部の便利な生活環境や就職先の多彩さへの希望が強い。
 綾部市を含む府北部・中部の8市町から「最も魅力のある市・町」を選ばせると、福知山市の52・6%がトップで、2位の舞鶴市、綾部市(いずれも13・1%)を大きく引き離した。選んだ市町の魅力を尋ねると、「交通利便性」が34・2%と最多で、「まちのにぎわい」(27・6%)、「生活環境」(22・3%)が続いた。
 16歳以上の市民に同時期に行った意識調査では、綾部市に「ずっと住み続けたい」が58・8%と最多。「わからない」(26・7%)、「市外に引っ越したい」(10・4%)、「市外に引っ越しても将来戻ってきたい」(3・1%)と、中学生と対照的だった。
 綾部市政は人口減少が課題。市は「『将来戻ってきたい』と答えた中学生が2割おり、地元に愛着を持ってもらう教育が重要」(企画政策課)としている。