荻野由信さん(右)と小林祐梨子さん

荻野由信さん(右)と小林祐梨子さん

 12日に行われる第38回全国女子駅伝。レース展開や注目ランナーについて専門家に予想してもらった。

■京都がリード、入賞争いは大混戦に

 【立命館宇治高陸上部総監督 荻野由信さん】優勝争いは京都が一歩リードしている。追うのは東京と兵庫。入賞争いはまれにみる混戦となるだろう。

 京都はまとまりと走力の高さが随一。1区の安藤は粘って上位に食らいつくはず。2区で先頭集団に入り、好調な5~7区で前に出たい。アンカーの一山は東京と30~40秒の差があれば逃げ切れる。

 東京は社会人も高校生も力がある。アンカー新谷のロードの強さは桁違い。逆転可能な位置でたすきが渡れば面白い。兵庫は1、2区で先頭に立ちたい。高校生は地力があるので、アンカーの大西にトップでつなぎたい。

 入賞を狙うのは、長崎、長野、宮城、神奈川、鹿児島、静岡、愛知、福岡。どのチームも前半で主導権を握るためのオーダーを組んできた。1区はけん制し合う顔ぶれではないので、大会新記録も狙える高速レースになるのではないか。

■1区の長崎・兵庫対決に注目

 【北京五輪5000メートル日本代表 小林祐梨子さん】豪華な顔ぶれにワクワクしている。東京五輪を目指す有力選手が集結し、日本選手権のトラックレースを見るようだ。
特に1区。広中(長崎)と田中(兵庫)は未来の日本を引っ張る選手。どんな対決になるか想像が難しい。18分44秒の区間記録がついに破られるかも。五島(石川)加世田(千葉)ら大学生も限界に挑んでほしい。9区の新谷(東京)は東京五輪への意欲は並々ならぬものがあり、今回も好調のようだ。30分52秒の区間記録を塗り替える激走に期待。
東京五輪代表の前田(大阪)、リオデジャネイロ五輪マラソン代表の35歳の伊藤(徳島)にも注目している。
 優勝争いは京都が抜けている感がある。穴がない。追うのは東京、兵庫か。長野、長崎も楽しみ。高校生が強い宮城もいい。千葉、神奈川は主力が一部欠けたが地力がある。