滋賀県の湖南三山の一つ、長寿寺(湖南市東寺5丁目)で12日、伝統行事「鬼走り」が営まれた。地域住民ら約80人を前に、地元児童のふんした鬼が刀とやりを振るって堂内を回り、一年の無病息災を願った。
南北朝時代から地域に伝わるとされる。鬼の面を着けた「鬼子」と呼ばれる赤鬼と青鬼が五穀豊穣(ほうじょう)や厄よけを祈願する。地域の男子の成人を祝う役割もあり、かつて鬼子役は15歳が担ってきたが、約20年前から少子化で年齢を下げて行っている。
今年の赤鬼は、石部南小4年中島希(まれ)君(10)が、青鬼は同、山中優利(ひろと)君(10)が務めた。藤支良道住職の読経に合わせ、ほら貝や太鼓、鐘が響く本堂で、赤鬼はたいまつに見立てた棒に刀を打ち付け、青鬼はやりを地に刺すような動きを子どもらしく演じ、集まった人たちが見守った。
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